食品サンプルの歴史

2018年、外国人の日本へ訪日人数は史上初めて3,000万人を突破しました。

2013年、ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録された影響もあるでしょう。

日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

その多種多様な食材と調理技術を駆使し作られた料理を、お客さまにあるがままに伝えるのが食品サンプルです。

訪日した外国人の多くの方がレストランのショーウィンドウに並んだ本物のような食品サンプルの精度の高さに驚くでしょう。

なぜなら、彼らの住む異国の地にメニューの商品を食品サンプルにするという習慣は存在しないからです。

今や、食品サンプルは食材をお客様に伝えるという習慣から立派な文化的デザインツールとなっています。

飲食店の店頭を飾る食品サンプル。その始まりは、岐阜県八幡町出身の故・岩崎瀧三氏が設立した岩崎模型製造株式会社製作したのが始まりだと言われています。

食品サンプルの生みの親
岩崎瀧三氏

1931年(昭和6年)岩崎瀧三氏27歳の時。彼はとある学校教材と思われる食品模型と出会います。

当時はまだ食品サンプルは食品模型、料理模型と呼ばれ本格的な事業化はされていませんでした。しかし瀧三氏は精巧なサンプルさえ作れば料理の「おいしさ」を最大限にお客様へと伝える「販売促進ツール」としての可能性を感じ、幾度の失敗を重ねながら食品サンプルの第一号の試作に成功します。

彼は精巧に出来上がったオムレツのサンプルを「記念オム」と名付けます。

食品サンプル第一号
「記念オム」

そして遂に1955年(昭和30年)、愛する故郷である岐阜県郡上八幡に地域社会教育、福祉事業等の目的で岐阜工場を開設。今でも全国の大半を作り出す食品サンプル生産事業は、郡上八幡を代表する地場産業となっています。

食品サンプルは、すべてメニューに合わせて一品一品手作りで作り出す職人技です。

ろう細工から始まり、現在ではビニール樹脂やシリコンゴムに材料を替え、芸術的な分野へと発展してきました。

食品サンプル「アトリエステラ☆」では、そんな「日本初のデザインツール文化」である食品サンプル製作を実際に体験していただき、インストラクター認定講座、資格習得講座ほどハードルの高くない食品サンプルの製作技術を習得できる基礎講座を通じて物作りの楽しさを共有してもらえる環境をご用意しております。

※出典:サンプルビレッジ岩崎様ホームページ(https://iwasakimokei.com/